脊柱管狭窄症、坐骨神経痛を併発した建設業50代男性
- 腰部の症状
- 2024.07.03
高校を卒業し建設業に就職してから腰痛を発症し、30年来の付き合いになっていたMさん。今日までぎっくり腰を何度も経験し、あらゆる病院に診てもらったようです。MRIも撮りました。
行く先々で脊柱管狭窄症、坐骨神経痛、椎間板ヘルニア、椎間板変形症などなどあらゆる診断をもらい、数院からは手術を勧められました。手術の前に他の可能性を試したいと考え、整体院にかかったところ10万円近い回数券を購入し通院を続けていたようですが、症状は悪化の一途。
そんなさ中、こちらもまた重度の腰痛を当院で克服した、建設業の友人Iさんに連れられて当院にやってきました。
最初の診断で、腰部の疼痛に両足の痺れと、脊柱管狭窄症症状が強いと判断し、骨盤と脊柱の治療を開始。歩くと痺れて大変なのですが、休み休みでも歩行距離を伸ばしていくように指導します。
脊柱管狭窄症は腰椎の変形などから局所的に脊髄を圧迫すると認知されていますが、当院では脊髄全体が縦方向に引っ張られることで牽引力が発生し、弾力性をもつ脊髄は牽引された分面積が細くなる、つまり広範囲に圧迫症状が起こることが原因と考えています。
つまり脊柱全体の柔軟性とある程度の生理的湾曲を取り戻し、脊髄全体の緊張を解くことを治療指針にして進めていきます。
詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください
脊柱管狭窄症を克服した70代男性→https://katosei.com/1855
上記記事70代男性に比べMさんはまだお若いこともあり、治療開始から1カ月で痛みや痺れは消失。
ひさしぶりのゴルフも行けるようになりました。機能的な回復はまだ伸びしろがあるので、いましばらく通院を続けてもらっています。今回は回復の経緯を動画に納めましたのでご紹介します。
また今回の脊柱管狭窄症回復のカギは「歩行」にあります。
なぜ歩行が必要なのか。こちらの動画もよろしければご閲覧ください。
脊柱管狭窄症まで進んだ腰部の病変を克服するには、積極的なリハビリテーションが必要になります。
ご自身の努力無くしては回復が難しいものです。今回のMさんも前回記事の70代の方も、指導した歩行やトレーニングに、本気で取り組んで達成した回復であることを強調しておきます。