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横寝手枕を習慣化しない事

  • 体幹部の症状
  • 2021.09.03

横寝手枕を習慣化しない事

横寝手枕を習慣化しない事

リラックスの代名詞でもあるこの姿勢。
実はあまり良いものではありません。

この姿勢を習慣化すると、この方向に首や背骨が曲がり、それが固定化します。
つまり直立したときも背骨が右横に曲がったままの人になるってことです。こうなるとそれに付随して周りの筋肉もアンバランスになりますので、肩こりが習慣化したり背中が痛くなったりもします。よく寝違えるようにもなります。また臓器も左は引っ張られ右は潰される力が働きますのでストレスをかけ続けることになります。
これだけ聞いても止める気になりますね。

さて、実際の例をみてみましょう。

通院中の50代男性

通院中の50代男性

先日来院した50代男性の背中です。
赤い線で引いたライン上に右側へ曲がり変形しています。
こちらの男性はトップページのイラストの女性のように、左首下に手枕程の高さのクッションを引いて、ソファーに横になってテレビをみる習慣がある方なんです。この習慣で相当に長い月日を過ごしたのでしょう。そのような形に湾曲してしまったのが確認できます。

まだ身体が柔らかい10代~20代であれば湾曲もすぐに戻りますが、50代にもなるとそう簡単にいきません。かなり苦労します。この写真を本人に見せたらびっくりされ、気をつけるとのことでした。習慣化されると自覚なく徐々に背骨を湾曲させ、進行させてしまうという事です。

脳血管障害の可能性大

背骨の湾曲はいろいろと問題を起こしていきますが、特に懸念すべき問題は脳血管障害です。

脳血管障害の可能性大

※画像ヒューマンアナトミーアトラスより

解剖図に見える赤い血管は、背骨の側面を走る「椎骨動脈」です。脳に栄養を与える栄養血管で、ここに血栓などを起こすとたちまち脳梗塞になる重要な血管となります。この動脈は左右が脳の中で繋がるようになってます。二つの隣接する川が合流し一つの川になると想像してください。
横寝手枕が習慣化され、左側を著しく引っ張り固定化されると、当然左側の椎骨動脈も牽引されます。そうなると左右に流れる血液速度に差がでますので、合流部分で渦ができやすくなりますね。これが血栓となる可能性があります。
横寝だけでなく高枕の方も同じように両方の椎骨動脈を牽引してしまいますので血栓リスクが高まります。気をつけましょう。

50代男性の脊椎治療はこれから

さて、彼にはその危険性をお伝えし、良く起こる背中の痛みなどにもこれが影響している事を伝えました。まずは横になって背骨を曲げテレビを観る習慣を止めること。そして指導した背骨を伸ばすトレーニングを毎日実践する事。また定期的に通院する事を伝えこの日の診察を終えました。

当院の施術により湾曲した脊柱がどこまで改善してくれるかはやってみないと解りませんが、少しずつ変化がみられるはずです。男性の治癒経過はまたご報告します。

とにかくこのような習慣がある方はすぐに改めたほうがよい、というコラムでした。
お気をつけください。

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