町田で肩こり・腰痛治療なら根本改善治療の加藤整骨院

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トレーニング指導

  • コンディショニング
  • 2019.12.14

当院は「根本治癒」を基本概念として日々診療に取り組んでいます。
根本治癒は痛みの有無を基準とせず、再発しない身体の獲得、また未然に疾病を防止する振る舞いの習得、そして知識を身につけた状態をいいます。根本治癒で大切なことは、強い身体の獲得や知識、振る舞いを習得した後、それら習慣を日常的に続けられることに本質があります。

多くの方は痛みがとれたら元の生活に戻り、今までと何ら変わらない生活習慣で過ごすことでしょう。
しかし疾病を作る原因は日常生活の中にこそあり、そのストレスの繰り返しで障害へと姿を変えていきます。それでは同じ障害を繰り返してしまう可能性が高いのです。

根本治癒を迎えるためには「疾病形成因子の除外」つまり疾病を作る原因の除去あるいは対応をすることが欠かせない条件となります。

例えば腰痛の原因が脚を組むことで起きているのなら、脚を組まなくすることが治癒の条件であり、一度痛みを克服したとしても、また脚を組むことが習慣になると同じ事を繰り返すため、根本的に回復させるためには脚を組まない習慣を身につけるしかありません。
これが冒頭後述した「未然に疾病を防止する振る舞いの習得」です。

そして大切なもう一つ。
バランスよく身体を維持するための身体強度の獲得です。
いくら治療によってバランスを改善したとしても、普段から生活習慣に気をつけてしたとしても、その状態を維持しておくだけの必要な筋力や支持性がなければ、ちょっとした事でまたバランスを崩し、安定した状態に持っていくことができません。

つまり根本治癒を迎えるためには、さらにこの必要な筋力や支持性の獲得が不可欠です。今回のコラムではここに焦点を絞ってお話していきたいと思います。

急性期を過ぎたら早々にトレーニングを開始

当院では、動かすだけで痛いような負傷箇所の激痛が治まってくると同時に、早い段階からトレーニング指導に入ります。負傷した局所に集中したトレーニング指導もあれば、全身を動かすトレーニング指導もあります。

一人一人の状態に合わせ内容、必要量、的確に指導をしていきます。
今回はその中の一部を例にとってご紹介していきたいと思います。

急性期を過ぎたら早々にトレーニングを開始

トレーニング例1 膝つき腕立て伏せ 40代女性の場合

この方は普段ペットトリミングの仕事をされている方で、細いお身体の割にはとてつもなく大きな大型犬も対応しなくてはならなく、その子たちを持ち上げるときに相当な負担が腕にかかり、肩から肘、腕を負傷してしまいました。
手の痺れ、肩の脱力感、運動制限(腕が上にあがらない)などの症状があり、仕事に支障がでてしまうので困られていました。

治療が進み初期症状が落ち着いたころに、膝つき腕立て伏せを指導しました。負傷の発生原因を考えると、このケースでは大きな犬などを抱えきれず、これが毎日繰り返されることで腕に牽引力が加わり続け、引き抜かれたような形で負傷を負っています。それによる上肢脱力感や運動制限です。
安定させるには上肢に荷重運動を適切に加えていくこと。

そして大きな犬たちの引き抜き負荷に耐えられる筋力を持つことが要求されます。そんな時にこの腕立て伏せは一気に色々解決してくれる万能な体操となります。この方の場合は膝をついて腕立てをしてもらっていますが、負傷した方の状況に応じて、膝をつかない通常の腕立て伏せだったり、負担を減らす立位での壁立て伏せの場合もあります。

自宅でも数回実践してもらい、運動が功を奏し1週間程度で症状は消失。現在は再発しないための筋量増加目的でトレーニングに励んでもらっています。

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トレーニング例2 フットロッカー運動 70代女性の場合

この方は右の股関節を患ってしまい、疼痛や運動制限の症状があります。
股関節の痛みは色々な原因から起きるものですが、この方の場合は足首の硬さが影響していると診立てました。
特殊な形のトレーニング器具に乗ってもらい、交互に足首を動かすことで足首の柔軟性を獲得するトレーニングを行っています。

この運動の画像から、足首の柔軟性がつきそうなことは想像できると思いますが、実は骨盤まで影響が及び、骨盤の大切な機能である恥骨回転運動を促すことが出来ます。

恥骨の回転運動を起こすことで骨盤のアライメントを整え、連接する股関節の運動も正常化させる狙いがあります。
来院の度3~5分ほど連続運動をおこなってもらいます。
現在は少々の症状が残っているものの、疼痛など消失し通常歩行が可能となっています。

トレーニング指導

トレーニング例3 クロスアップ運動 小学6年生男子

サッカークラブチームに所属し、本格的に競技に打ち込んでいる小学6年生です。
成長期の活発な子に頻発する成長痛の一つ「オスグットシュラッター病」に両膝かかってしまいました。実は院長のわたしも当時オスグットシュラッター病にかかってしまったのですが、40代になったいまでも強烈に痛かった思い出があるので、オスグットの症状の強さが解ります。

オスグット病について…https://katosei.com/1643/

オスグット病は膝(正確には脛骨上端部)の骨端症ですが、当院では、それを引き起こす原因が症状のある部分に集中しているのではなく、骨盤の状態に影響を受けていると診立てています。骨盤の硬さを解消するために、そして細身の彼の体幹を強くするためにこの運動をチョイスし励んでもらっています。

自宅では患部の積極的アイシングと、このクロスアップ運動を主にやってもらいながら、本人希望で極力サッカーの練習を休むことなく治療を継続し、4カ月経った現在はほぼ症状が消失し、思いっきりグランドを駆け回っています。

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トレーニング例4 クリティカルハーネスとスクワット運動 40代女性の場合

40代競技スキーヤーの女性です。当院はいぜん芸文社「SKIGRAPHIC」に二年間コラム執筆をしていた関係からスキーヤーの方が多く来院されます。
SKIGRAPHIC…https://geibunsha.co.jp/sports/ski-graphic/

この方は2年前に大会で致命的な膝の障害を負い、手術をしました。主治医には、もう同じようにスキーはできないと話され落ち込んでいたところ、当方の書いたGRAPHICの記事を見て、もしかしたらまた滑れるかもしれないと望みをかけて遠方から来院されました。

確かに手術痕も大きく状態もあまり良くなかったのですが、1年間当院で地道に通いながらトレーニングを実践。見事ゲレンデに復帰できました。
競技選手なので色々とトレーニングをしてもらいましたが、その中で中心的に行ったのがこのクリティカルハーネスとスクワット運動です。

長い間まともに歩行も出来ませんでしたから、身体にかかる荷重配分や運動量に差があり、その状態は膝の回復にも影響がでるので、膝にあまり負担のかからない腰部の運動が必要と判断。当院に設置してあるこの医療機器「クリティカルハーネス」で数分の運動を行ってもらいます。

そして、怪我した膝には積極的に自重をかけてもらうため、膝腰の角度を調整したスクワット運動を行いました。
膝の障害したのにも関わらず、膝に荷重をかけるのは悪いのではないかと思われる方もいると思います。

しかし実際は適度な荷重によって、関節内外の環境を良好に保つことができ、回復が早くなるのです。
※この適度な荷重が難しいので、個人の判断ではあまり行わず、専門家の意見を聞いて行うことをお勧めします。

当初あった膝のぐらつきも消失しつつあり、つい先日怪我以来2シーズン目となる初滑りをしてきたと報告をうけました。昨シーズンに比べ自分の意志通りスキー板が操作できたと喜んでいました。このまま順調であれば競技復帰も近いです。また大きな転倒はしませんように。

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トレーニング例5 ニープッシュ運動 70代女性の場合

この方はご商売をやられている女性で、野菜の入った段ボールを運んでいる時に膝を過捻転してしまい、歩行不能なほどに腫れや痛みが起きてしまいました。急性症状は積極的なアイシングを実践してもらい、ある程度歩行が可能になったところでこの運動を行ってもらいました。

ニープッシュ運動とは屈伸運動に手を添えてもらい、直下方向に圧を加えながら運動を繰り返すリハビリテーショントレーニングです。先ほどのスキーヤートレーニングでも述べましたが、負傷した関節を早期回復させるために、適度な荷重を加えることが大切なのです。

本人の商売気質も手伝って「診察費は授業料」と断言し、指導したアイシングやトレーニングをかなり積極的に取り組みました。その結果、4カ月と診立てた回復期間を2カ月かからずで克服し、諦めていた伊勢神宮のお宮参りをキャンセルせず歩き回ってきたようです。バイタリティーあふれるその姿勢に、あっぱれの太鼓判を押しました。今月卒業です。

今回ご紹介したトレーニング例はほんの一例ですが、雰囲気が伝わってくれれば幸いです。
当院は根本治癒を目指している院なので、患者さんの「治療を受ける」という受け身な態度だけではそこに到達することが出来ません。

ご紹介してきたように、二人三脚で一緒に克服にむけ頑張っていく院であることをご理解ください。

長く患って回復を諦めている方、また同じ痛みを度々繰り返している方。
それは根本治癒を迎えていないから起きています。当院で今一度自分の身体を向き合い、根本治癒に向け頑張ってみませんか?一緒に頑張りましょう。

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