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女性セブン取材「なぜ加藤整骨院は湿布を使わないのか」について詳しく解説

  • メディア掲載・出演
  • 2019.12.18
小学館「女性セブン」11月21日号に院長取材記事掲載

小学館「女性セブン」11月21日号に院長取材記事掲載

先月11月11日あたりだったと思います。
急に電話で小学館から問い合わせがあり、女性セブンの取材に応じてほしいとのことでした。
グラビアアイドルとの熱愛報道がバレたのではないかと胸騒ぎがしましたが、もちろんそんな事実はありません。笑 冷静に聞いていると「湿布」についていろいろ聞きたいとの事。

記者質問1「先生のところは湿布をだしていませんよね?なぜですか。」
記者質問2「湿布は病院で大量に処方されますけど意味があるのでしょうか。」
記者質問3「温湿布と冷湿布の差はなんですか。」
記者質問4「熱を出した時におでこに貼る湿布剤はどうなのですか。」

といった内容をズバズバ聴取されました。
記事は見開き2ページに掲載されていますが、湿布を出さず氷で冷やすのは当院の特徴の一つ。良い機会ですのであらためて当院ではなぜ湿布を処方しないのか、また当院の診療柱である局所冷却法について、詳しく解説していきたいと思います。

小学館「女性セブン」11月21日号に院長取材記事掲載

炎症部位を温めるのは火に油を注ぐようなもの

さて、加藤整骨院では令和2年で17年目になりますが、今まで湿布を処方したことは一切なく、指導することは一貫して「氷で患部をよく冷やしてください」です。なぜ湿布ではなく氷なのかについて簡単に説明していきましょう。

例えば膝の障害に悩む中高年の方はたくさんいらっしゃいますが、症状は痛む、腫れる、水が溜まる、熱を感じる…など炎症症状の兆候がほとんどです。
炎症とは読んで字のごとく「炎」の「症状」ですので、局所には通常体温を上回る熱が生じています。この熱を処理さえすれば炎症症状は治まるので、辛い症状から抜け出すには局所の熱を取ることが先決。つまり患部を「冷やす」という選択をとります。

ここで「温める」という選択肢をとる人は大きな間違えです。しかしご高齢の方に多いのですが、「患部は温めたほうが良い」というのを頑なに信じてカイロなどで温めようとします。
真逆の事をやろうとするので、若い時の私は何故なのか解らなかったのですが、それもそのはず、炎症症状が出ているにも関わらず、未だに病院では「マイクロ波」や「赤外線治療器」などで炎症している患部に熱を加える理学療法を行っているところが多くあるからです。

それでは「気持ちがいい」だけであり、炎症が治まるはずもなく、患部にはさらに熱を加えることになり悪化することもしばしばあります。そういった方々に、氷による局所冷却法を実践したことによって、5年も10年も悩み続けた膝が3~4カ月で症状消失した、という例は当院だけでも沢山あります。

膝の障害を克服した患者さんたちの声…https://katosei.com/voice-category/knee/

さて、患部を温めるというのは迷信であって熱に熱を加えてしまう真逆の行為、ということまで解りました。そして炎症症状ですから「冷やす」という選択肢一択になることまで述べました。その次に「どんな素材で冷やすか」という選択をする必要があります。

患部を冷やすものはたくさんあります。代表的なところでは、今回題材になった冷湿布、アイスノンを代表する保冷剤、わたしが推奨する氷、スポーツシーンでよく見るコールドスプレー、インドメタシンやメンタームなどが配合されている塗り薬などがあげられます。

加藤整骨院はなぜ湿布を使わないか

ところで、全国の整形外科や接骨院で湿布を処方しない所などほぼないでしょう。当院はそのごく少数派であるシップを出さない院です。その理由は「あまり意味をもたないから」です。

皆さんは、冷湿布は患部を冷やすものと思っているでしょう。しかし実際は皮膚の表面温度を3℃ほど奪うのみで患部の冷却効果はまったくありません。皮膚下の筋肉にも到達せず、まして関節内に起きている炎症熱にはとうてい到達することができません。

また皮膚の表面温度を奪うのは薬効成分の影響ではなく、湿布剤に使われた水分が蒸発するときの気化熱によるものなのです。
※久光製薬試験調べ(サロンパス等湿布薬の代表的製薬会社)

つまり湿布は、関節内部で起きている炎症に対し“徐熱”ということは一切行っていないことになります。冷やす感覚は湿布に使われているメントールなどがヒヤッとした冷感を与える事、また冷蔵庫で保管することにより、湿布薬に使われた水分が冷やされ、体表につけた時にひんやりするところからきています。冷湿布というよりは、「冷感湿布」と表現した方が正しいのです。

湿布は意味がない…https://katosei.com/1138/
湿布の年間病院処方量54億円…https://katosei.com/1375/

他の冷却素材はどうか

冷湿布は「冷感湿布」であり、患部の熱を徐熱する効果はないと説明しました。それでは他の冷却素材は冷却効果があるのでしょうか。
まずは塗り薬について考えてみましょう。塗り薬にもメントールなどが含まれていて冷感はありますが、やはり患部の熱を奪うほどの冷却効果がないのはここまで説明すればもう解ります。塗り薬は含まれている薬効成分で疼痛緩和を狙ったものであり、患部の徐熱を目的としてあるものではありません。

コールドスプレーは確かに吹きかけた瞬間-10℃、など各製薬会社がセールスで謳う温度になっていますが、吹きかけたものは気体であり、皮膚表面温度はかなり下がるのですが、気体の冷気では関節内部まで到達して徐熱することはできません。

それではアイスノンなどを代表する蓄冷剤はどうでしょうか。たしかに十分な体積量があり、冷凍庫で凍らせるので十分な冷却力があります。しかしこの場合は「あり過ぎる」という問題があります。

マイナスの温度帯までもっていった蓄冷剤は相手方を凍らせる力があり「熱を取るより冷気を与える」という問題が出てきます。つまり凍傷を起こす危険性があります。また凍傷を起こさずとも温度変化が不安定なことから、徐熱する効率があまりよくありません。

氷は徐熱効率が高く安全率も高い何よりの冷却素材

氷のいいところは、まず安全であるという事。氷を水でくぐらせるとシモが取れて0度の状態になります。その状態は融け行く状態にはなりますが、相手側を凍らせる力はもうありません。この状態は体表に凍傷を起こす力はもうありませんので、安全性が高いです。熱を出した赤ちゃんの頭を氷枕で冷やすぐらいですから、客観的にもその安全性がうかがえます。

そして氷が解けきるまではずっと0度の温度を保つので、熱を持った水分の徐熱をするのにはリズムが保て効率がとても良いのです。関節内部まで至るよう氷の体積量を調整することで、炎症に対する十分な徐熱効果が期待でき、そしてコストは製氷する電気代程度でほぼかかりません。

アイシングの理解を深めよう…https://katosei.com/1/

この氷で冷やすという選択肢は、ここ20年の経緯でとても増えてきました。

まずはメジャーリーガーが肩を氷でアイシングするシーンをテレビで目にするようになり、今では日本のプロ野球でも投手はかならずアイシングをするようになりました。そこから波及して、サッカーでもバスケットでも負傷したらすぐにアイシングをします。

プロスポーツの世界では、負傷や疲労箇所が出たら、まずは氷で冷やすのが常識となりました。また今まで温めることが常識だった治療施設でも、氷で患部を冷やすところは続々と増えてきているようです。今回の取材に至った経緯も、そんな時代の趨勢からなのでしょう。

氷で患部を冷やすとは、とても原始的な治療方法ですが、その効果が見直され、氷冷以上に効果のある冷却方法がないために、年間何億も稼ぐメジャーリーガーですら氷でアイシングをするのです。安価であり効果が高く安全であるこの冷却媒体を使わない手はありません。

このように、とても効果の高いこの治療法ですが、未だ国内70代以上の方には受け入れられない方が多いようで説明に苦労しています。こういったミドルが読む週刊誌に掲載されることで、また少しずつ氷冷の効果や素晴らしさが浸透出来ればいいなと思います。

加藤整骨院が氷で冷やす理由、少しでも皆さんに伝わってくれればうれしいです。

アイシングについての他参考サイト
Wikipedia:https://is.gd/BtyIcL
ザムスト:https://www.zamst.jp/tetsujin/icing/icing/

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