100年ひざ
- 膝の症状
- 2023.11.15
100年ひざ『すり減った軟骨は甦る』
著者:巽一郎
https://books.rakuten.co.jp/rb/17519876/?l-id=search-c-item-img-01
電車の広告でタイトルをみてその場で注文しました。(便利な世の中になりました)
関節軟骨は再生しないと言われている中、医師の立場で堂々と、まして膝専門医の大家が「再生する」と断言するのが気持ちいいと思ったからです。
現代医療では関節軟骨には神経血管が通っていないため、一度痛めると再生不能な場所として認識されており、今でも多くの整形外科医はその考えのもと対応しています。
よってお歳を重ねて膝を痛めると「うまく付き合っていくしかない」というフレーズが定説となり、注射や湿布と対処療法が主流となっています。
巽先生は何度も膝を執刀してきた専門医ですが、研究の中で再生不能とされた軟骨が修復されるのを確認してきました。そういった事例をみていくなかで、重度の変形性膝関節症でも保存療法を選択し自力で治癒させることに成功した、と書かれておりました。
ところで当院でも手術と迫られるほど変形の進んだ患者さんの膝を、何度も保存療法で治してきた経緯があります。
https://katosei.com/voice-category/knee
当院開院時より関節軟骨は再生すると知っていたからです。
巽先生とはアプローチが相違するところはあるものの、大筋は同じ意見。当院でもしっかり治って卒業していった方がいらっしゃいます。
世界的に有名な医師を前にして大変恐れ入多いですけども、巽先生が読者の皆さんに一番伝えたい内容は、カトセイがお伝えしてきた内容と一緒です。
本書にもあるように
自分のちから、自然治癒力を信じ、自分で治す行動を起こし、医療を過信しない。
現代医療の対応は整形外科分野のみならず、ほとんどが対処療法。対処療法では根本的な治癒は達成する事ができません。
カトセイも根本治癒をうたう整骨院です。根本治癒とは何かを詰めていけば、実にシンプルな考えに至るのです。
それにしても、こういった事を断言できる素晴らしい先生がたくさん増えることを祈るばかりですね。良書ですので待合に置いておきます。