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四十肩五十肩は思わぬところに原因がある

  • 肩・腕・肘の症状
  • 2021.07.02

四十肩、五十肩にお困りの方、多いと思います。なかなか改善しませんか?ここではなぜ改善しないのか、もしかしたら肩以外に原因があるのではないか?という事について説明していきたいと思います。

まずこのふたつの写真を見比べてみましょう。
初診時の右肩の状態が1枚目。
治療後が2枚目。

四十肩五十肩は思わぬところに原因がある

実はこの治療、肩は一切触っていません。
治療時間は15秒ぐらいです。

何をしたかといいますと、対側の骨盤の治療を行いました。

四十肩五十肩にも色々な発生機転があって一概には言えませんが、その中でも多くの原因になっているのが対側の骨盤の状態なんです。

例えば歩くときに、左足が前に出たら対側の右手が前に出て交互に振りながら歩きますよね。
この歩き方は誰が教えるわけでもありません。赤ちゃんのハイハイから対側同士で交互に四肢を出して這いますし、二足歩行も自然とマスターしていきます。
つまりこの運動は自然に組み込まれたもので、腕と脚は対側同士で協調しあいながら動いています。

筋肉は途切れ途切れでなくすべて膜で繋がっている

解剖学書を開くと、右肩から左脚まで筋肉は膜で連結して連続していることが確認できます。筋肉はそれぞれに名称がついていますので、どれも独立したものと考えがちですが、ほとんどは独立せずに筋膜で連結しあい協調運動しています。

逆に言えば、左の骨盤や股関節の動きが著しく制限した場合は、時間とともに右の肩の運動も制限が起きていくという事になります。この制限が経過を追い、筋肉が固まってくると「四十肩、五十肩」のひとつの原因になる、というわけです。

筋肉は途切れ途切れでなくすべて膜で繋がっている

四十肩をさらに悪化させた決定的理由

彼は40代ですが実にアクティブで、スノーボーダーでありバスケット選手であり、登山なんかも楽しんでいます。半面、腰や肩を痛める機会は沢山あるわけです。左の腰、股関節を悪くしたのは結構前という診断をしました。問診すると、徐々に肩の動きが悪くなっている事は自覚していたけど、決定打はゲレンデの試乗会で多くの荷物を引っ張った後からとのこと。

彼はスノーボードメーカーに勤める方で、今年春に某ゲレンデで試乗会を開催している際、沢山の板を積んだ荷物を無理して雪に引きずりながら引っ張ったとのことです。なぜこれが四十肩をさらに悪化させる原因になるか次に説明します。

関節にかける牽引力は関節技をかけられたようなもの

柔道や格闘技である関節技。あれは基本的に関節に引っ張る力を与えるものです。通常の関節可動域以上の運動を強要した結果「それ以上は行きません」と身体が感知して脳に電撃を走らせます。たちまち参った、あるいはタップアウトするのですが、これを我慢すると技をかけられた腕はしばらく動きませんし、ひどいと靭帯を痛めて数カ月の治療が必要になります。今回の件も実はそれと同じメカニズムが働いていると思えばいいでしょう。

一発で関節技をかけられたわけではありませんが、無理して持続的に相当な重量物を引っ張り続ければ「蓄積型の破壊エネルギー」が溜まっていく事を忘れてはなりません。関節はお互いに引きちぎられないように強靭な靭帯組織で結束しているものです。それを無理に引っ張るわけですから壊れていくのも当たり前です。ただでさえ不具合があったものに、これが追い打ちをかけたのですね。

この状態は症状が改善したもので治ったわけではない

骨盤に原因がありアプローチすることで、一瞬でここまで可動域が改善する事は、ダイナミックで感動的。患者さんも喜ばれることです。確かに技術習得に何年もかけ一筋縄では同じことができないと思います。が、患者さんに口を酸っぱくして言うのは「これは治ったわけではない」ということ。
この状態をキープし、さらに改善していくためにはやはり期間というものが必要で、その期間中に機能を高める体操や、肩を壊す要素のある日常生活習慣の改善をしていかなければなりません。またそれらを十分に理解する知識も根本治癒には必要です。
ここを理解せずに症状の有無で一喜一憂していますと、ずっと肩の症状に悩まされ続けることになるので注意が必要。

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根本治癒とは

現在この五十肩四十肩の症状でお困りの方へ

もしあなたが現在この症状にお困りで、一定期間、肩の運動を行ったり、あるいは治療を受けたりしても改善しない場合は、対側の骨盤、また他のところに異常があって運動制限が出ているのかもしれません。なかなか改善しないとお悩みの方は、よろしければ相談してください。

スキースノーボーダーの身体チューンナップ

彼のように長くスノーボードをしている方。またはスキーヤーの方。シーズン中に受けたダメージを、オフになったからとほっといていませんか。身体の不具合に向き合い良いシーズンを迎えるには、シーズンオフに調整していく事が欠かせません。スキースノーボーダー、すべてのSNOWPLAYERのために特別窓口がございます。こちらの記事をご覧になり、診察メニュー「身体チューンナップ」をご選択ください。

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