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ハンマー投げ室伏広治も実践するハイハイ体操

  • コンディショニング
  • 2014.10.21

当院の特徴の一つであるハイハイ体操。

12年前の開業当初から患者さんに指導し続けています。
特徴的な体操かつ効果が高いため、よく雑誌にもとりあげてもらっています。最近では昨年の夏に健康雑誌「はつらつ元気」さんで9ページにもわたり特集していただきました。

ハンマー投げ室伏広治も実践するハイハイ体操

ハイハイ運動を簡単にお話しますと、ハイハイと言うのはヒトの遺伝的に組み込まれた生理運動で、2年弱の間を一生懸命這うことによって二足直立歩行の準備段階を育成していく行動です。

大人になってからは、障害した身体を、例えば腰痛などで立ってまともに歩けなくなったような状態を、今一度行動様式を一次元手前に戻し、ハイハイ運動する事で再び直立歩行に備えるための準備を構築する、つまり身体を修繕するための運動になります。

また、身体バランスを本来の形に戻してくれるため、バランスが必要な運動選手やダンサーにも積極的に指導していまして、プロレスラーや格闘家の名だたるチャンピオンも皆この運動を指導し実践しております。

室伏広治選手がこの体操を取り入れたのは2012年だそうで、世界陸上で金メダルを取る為のトレーニングとして積極的に行っていたそうです。

細かい指導内容では異なる点もありますが、概ねは理解も運動様式も一緒のようですね。

ハンマー投げ室伏広治も実践するハイハイ体操

※ハンマー投げ室伏広治選手は2012年より世界陸上へむけハイハイ運動を取り入れ、見事に金メダルと獲得した。巷では赤ちゃんトレーニングとも言われている。

室伏選手はこんなことを言っております。

●筋肉が発達していなくても寝返りを打てるのは、理にかなった動きをしているから。無理な動きから人間本来の動きに戻す事が出来れば、まだ進化できる。

●特に今季は「筋肉が発達していないのに倒れない、あのバランス感覚は大人にはないもの」赤ちゃんの「ハイハイ」をまねたストレッチを実践している。
四つんばいになって対称の手と足を伸ばしながら進む。
「全身の筋肉をうまく使うことができる」

●最もバランスよく体幹をつかっているのが、赤ちゃんで特に「寝返り」をする動作がヒントになっている。赤ちゃんのころは、寝返り運動で効果的に体幹を使っていたのが、しだいに衰えてくる。

●人間の身体の基礎を作る、赤ちゃんの動きを研究しトレーニングに取り入れています。四つん這いでハイハイの姿勢になって身体を鍛えたりしています。

室伏選手の言葉を私なりに要約すると、
『今まで若い時は人並み外れた筋力でハンマーを投げていたが、故障が多く困っていた。
身体を本来の体感バランスに戻すため、原始行動であるハイハイに着目しトレーニングに取り入れた。これは筋力を鍛えるための物ではなく、ハイハイで得られる人間本来のバランス感覚の獲得に着目したトレーニングである。』

室伏選手のような鉄人にもなると、さすがに確信をついてきていると感嘆します。

歩行とハイハイは当院が推奨する生理運動。

なぜならこれら二つの移動様式は、ヒト科に成長するために必要な活動であると同時に、バランスを崩した身体を本来の状態に戻すために必要になる生命活動に当たるからです。

生命活動とは、空気を吸う、水を飲むと同等の活動です。

どんなに人が運動方法を考えたとしても、これに代わる運動はありません。

なぜなら、運動方法は【ヒト】が作った運動方法であって、歩行やハイハイは、その【ヒト】を作り上げる生理運動だからです。

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※人間が四足から二足歩行を達成するために、必ずハイハイ運動をして直立歩行をするための身体を構築し、ヒト科へと姿を進化させていく。つまりハイハイと二足歩行はヒト科の体を育むための生命活動であって、トレーニングやスポーツなどの運動とは一線を画す生理運動なのである。

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