娘が肘内障になった話
- 肩・腕・肘の症状
- 2026.04.12
肘内障ってご存知ですか?
1歳~4歳ぐらいによく見られる「肘の脱臼」をいいます。急に手を引っ張ったりすると起こります。
当院が保険で診察できていた頃、多くの肘内障の子供たちを整復(脱臼を治す)したものです。
現在の自費診察主体【※明らかな外傷の場合のみ健康保険が適応できます】になってから10年以上経ちますが、そのせいか肘内障の子供たちを診ることはほとんど無くなりました。
時を経て令和7年。
私にも娘が産まれて3歳になります。
とある休日、娘が「手が痛い」と妙に痛がるので診てみると、特に腫脹もなく本人が痛がる部位に圧痛もなく、ちょっとビックリしただけかなと思い「大丈夫だから」と宥めて放っておきました。
数時間しても泣いて痛がるので、これはおかしいと思い再度よく診てみると「肘内障」を発見。娘が痛めた時、一緒にいた妻に手を引っ張らなかったか?と何度か確認しても、そんな事は無かったと答えるので発見が遅れてしまいました。後々よく聞くとパジャマを勢いよく脱いだ後から痛がったかも、というのでその時に脱臼してしまったのでしょう。
服を脱ぐタイミングで肘が抜けるなんて習慣性脱臼(癖になってしまい何度も抜けてしまう状態)になった子供であれば想像つくのですが、稀に初回でもそういう事が起こるという注意が抜けていました。近くにいたのにすぐ発見できなくて娘に申し訳なかったです。
これが肘内障と理解出来てからはすぐに整復を完了させ、数分後には元気にご飯を両手で頬張り「もう治ったの」と話していたのでホッとしました。
久しぶりに肘内障を整復した患者が我が娘、というシナリオ。
しかも診断が難しい発生機転という、なかなか試されたシナリオでしたが柔道整復師で良かったなと思える出来事でした。
もしお子さんの手を引っ張った後に、腕を動かさず泣いている姿をみたら、まず肘内障を疑って、慌てて救急車を呼ぶ前に、街の整形外科や接骨院、整骨院に連れていきましょう。
しかし残念なことに、今の整骨院では肘内障を整復できる先生が少ないかもしれません。時代の変化も影響して外傷を診ない、いや診れない先生が増えていますから。(お金にならないので外傷の技術を伸ばさない先生が増えている)
ですが、昔から地域にあって、活気のある接骨院や整骨院の先生であれば肘内障はササっと整復してくれますし、保険範囲内でやってくれるでしょう。当院も肘内障は保険適応です。慌てて救急にかからなくても、街の先生に治してもらえますからどうぞ焦らずにご対応ください。
娘が大きくなったら、この記事を一緒に見返して当時の事を懐かしく話せたらいいなって思っています。














