私がスノーボーダーである事も影響してか、毎年この季節になると何処からともなく怪我をしたスノーボーダーが集結します。生身の人間が猛スピードで駆け抜け転倒するわけですから、まあ、あちこちよく痛めてきます。

以前スキー場の救護室にいた時は、手首の骨折やら肩の脱臼やら昼飯も食べないで朝から応急処置のしっぱなしの日がありました。

現在当院に来院する怪我で多いのは、膝、首の障害です。膝については前回の記事であげてあるので興味のある方は後でみてやってください。
【スノーボードの滑走理論と関節潤滑理論】

今回は首の障害に関して少しお話させていただきます。
交通事故、むち打ちといえば誰もが聞いた事あるはずです。追突事故を起こせば首がムチ状にしなって頚椎を痛めるというやつです。

ソチオリンピックで話題になりましたが、スノーボードクロスやスロープスタイルという競技にもなると、時速80kmで走っていたり、ジャンプして15mほど、つまり五階建てのマンション近く飛んでみたりするわけで、失敗するとその状態から転倒、あるいは落下するものですから、追突事故のむち打ちよりも身体にかかる負担はかなり大きなものとなります。
症状としては“首が痛い”“思うように回らない動かない” という状態が多いです。

さて、この状態がどのように競技に影響していくのか話しましょう。
現在あなたは歩行中だとします。90度のカーブを右に曲がることを想像して下さい。まずはカーブがあることを認知し、カーブに差し掛かると視線を右進行方向に向け、その次に首を右に傾け、次いで身体がそれに連動して捻れ、右方向に歩いて行くのを達成します。

これは車に乗っている時も自転車に乗っている時も同じです。スムーズにカーブを達成しようとしたら、この順番通りの身体の使い方をしているはずです。
試しにその場で右に回転してみてください。頭を左に傾げながら右に回る事はかなりギクシャクします。無意識なら目、首、身体と連動的に右に捻っています。

経験のあるスノーボーダーなら、すぐに理解できたはずです。ターンをする時、キッカーでスピンをする時も、まずは目線、そして首の先行動作がいかに大切か身をもって覚えているはずですから。

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写真 レッツゴースノーボード 堂前さんより

つまり、遊びレベルならとやかく言いませんが、競技思考の方は首のむち打ち状態で鬼のように練習を積んでも、イメージと身体動作が離れる一方で思った収穫ができません。

つづく

※次回はどのようにむち打ちは起こるのか?機能解剖的なお話を予定。

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加藤整骨院