マレットフィンガーについて
- 手の症状
- 2022.12.06
マレットフィンガーとは指の第一関節が曲がってしまい伸ばせない状態になり、そのまま放置すると腱が短縮して第二関節が曲がってしまい、白鳥の首のように変形が進むことからスワンネック変形といわれる特徴的な形に変形していきます。
この変形まで進行すると現代医療では手術での再建術以外には治す手立てがありません。
当院でも進行が進んだものには手が出ないと思われますが、変形が始まっている初期段階の状態であれば治療が可能です。
構造医学の治療器具である体表外科転子を使い腱の配列を整え、短縮している部分を伸ばしていきます。
その後は関節面のアライメントを整え、アイシングで炎症をとり結束させた腱の強度を増します。その後、過度な伸展は加えずにテーピングで指を保護して経過をみることで良くなっていきます。
マレットフィンガーは骨折を伴うものと腱だけを切ってしまうものと二つあります。骨折を伴うものは劇的な痛みを伴いますが、腱損傷はそこまで痛みを伴いません。ちょっとした突き指等の外力をきっかけに起こり、指先の第一関節だけが屈曲したまま戻らなくなります。
今まさにその状態の方は、放っておくとスワンネック変形が始まってしまいますので、早めに医療機関を訪ねましょう。すでにスワンネック変形が始まっている方は、初期段階であれば当院で保存療法により伸ばすことが可能です。短縮を進ませない事が肝要ですのですぐにお問い合わせください。