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要注意!風呂での急死年間約5千人

  • コンディショニング
  • 2017.02.02

気をつけよう!冬の風呂年間1万4千人が突然死

YangChen(TW)

YangChen(TW)

寒い冬が続きます。こんな寒い冬は風呂が気持ちよく、温まって身体を癒すというのは日本人の特徴的な風習です。毎日湯船に浸かるっていう風習は、世界をみても日本ぐらいのものです。

フィンランドなど寒い地域はサウナが主流でありますが、湯船には浸かりません。私たちにとっては当たり前の風呂ですが、世界から見れば毎日湯に浸かる「変わった国」とみられています。

さて、風呂は正しく浸かれば疲労を癒すよい習慣なのですが、入浴方法を間違えると大変な事になります。風呂に浸かって急死した数は年間1万4千人もいるとの事。
そのうちウトウトして溺死してしまった数は2015年で4808人。交通事故で死亡した数は2014年で4373人ですから、風呂での急死は交通事故死よりも多く、とても身近で危険な行為ともいえます。

皆さんはお風呂に入る時、どんな事に気をつけて入浴されていますか?もし何も対策していないのであれば、それは危険な行為になりかねません。

今回は基本的な風呂の注意点や使い方について説明していきます。

まずはヒートショックにご用心

要注意!風呂での急死年間約5千人 2017年02月02日

ヒートショックとは血圧の急激な変動によって身体に負担がかかることをいいます。風呂で起こる突然死で一番多い時期はこの1月~2月の真冬です。

浴槽と脱衣所、リビングの中では温度差が10℃以上あるという事も珍しくありません。

暖かいリビングから寒い脱衣所で鳥肌を立てながら入浴し、浴槽で急激な温度上昇を起こすのですから身体の中では血圧変動が激しくなり、その負担で心筋梗塞や脳梗塞などの症状が起こりやすくなります。

これを防ぐためにも、脱衣所や浴室を温めるなどして温度差を極力少なくする予防対策が必要です。

入浴中のウトウト…実は脳の酸欠状態

わたしもついつい気持ち良くなって入浴中にウトウト…という経験はあるのですが、実はこれ脳の酸欠状態なんです。
つまり失神寸前の状態が入浴中のウトウトなんです。

これはどういうメカニズムかというと、入浴によって体温が上昇し、恒常性をキープしようと末梢血管が拡張すると、グルグルと血行を全身に駆け廻らせます。

それまでは血行が良くなるからいいのでは?と思いますが、実はそれによって脳への血行不足が起こり、脳の酸欠状態が起きる為「ウトウト…」といった現象が起きているのです。

つまりこれは「失神寸前」状態ということになり、これによって浴槽内溺死が年間約5000人もいるのです。

圧倒的に老人が多い事から、もしご家庭で「おじいちゃん、ゆっくりお風呂に浸かってきてね」なんて事が日常茶飯であれば、正しい浸かり方を学んで改めた方が良いでしょう。

実はこちらの原因がとても問題「浴室熱中症」

要注意!風呂での急死年間約5千人 2017年02月02日

先ほどの「入浴中ウトウトしているのは脳の酸欠状態が原因」という話もそうですが、これらはすべて「熱中症」の症状の一部です。浴室内で起こる熱中症を「浴室熱中症」と言います。

そもそも熱中症は夏の気温が高い時によく起こる症状です。なぜ夏場に多いのかと言えば、高温多湿で外気の密度が高く、汗が蒸発しづらい為体温調節が効かなくなるというのが主な原因です。

これによって体内の熱処理に追われ脳への血行が十分に行き届かなくなり、脳の酸欠状態に陥って種々の症状を起こしてしまうというメカニズム。

浴室熱中症というのは、実はこれとよく似た環境を作っているのです。

40度近い温度に浸かると、身体の体温が上がります。
一定体温を越えると汗をかいて体温調節をするところですが、身体の周りは高密度なお湯なので汗が蒸発するチャンスがありません。

要注意!風呂での急死年間約5千人 2017年02月02日

これによって熱処理出来なくなった体内は血行を全身に廻らせ対応に追われ、脳への血行が十分に供給できず「酸欠状態」になるわけです。

これがもし露天風呂であったら浴室熱中症はかなり防げる事になります。

何故なら冷たい冬の外気であれば、身体が熱くても一番大切な脳を冷やし続ける事ができるからなんです。

室内になると熱気が浴室内にこもり、脳を冷やせる環境が無いため、事故が起きるのは室内が圧倒的に多くなります。

湯船に浸かった際は窓を少し開けて、冷たい外気を浴室内に通すと予防になります。

高齢者は熱中症のサイン“のぼせ”に気がつかない

風呂に限界を感じると「のぼせ」が起こります。実はのぼせ自体が軽度の熱中症なのです。これは重症になる前のお知らせで、それを感じれば涼しい場所に退避して回復を待ちますね。高齢者になると、この危険信号「のぼせ」を感じる能力が低下してしまうのです。

ですから、危険を感じないまま風呂に浸かってしまい、いつの間にか失神してしまうという事が多い訳です。約5000人の浴室溺死の9割は65歳以上の高齢者です。安全に冬の風呂に浸かる為には、しっかりと浴室熱中症対策を練る必要がありますね。

あなたは大丈夫?浴室熱中症チェックリスト

該当するものに✔チェックをいれてください。

  • □ 42度以上のお湯に浸かる
  • □ 10分以上は湯船に浸かっている
  • □ 出た後は身体が真っ赤になっている
  • □ 入浴中はウトウトする事が多い
  • □ 浴室内は湯気が立ちこもっている
  • □ 長湯が好き
  • □ 入浴前の水分補給をしない

どれぐらい該当しましたか?3つ以上該当するなら浴室熱中症予備軍です。

次の対策をよく読んで予め予防に取り組みましょう。

正しく入ろう冬のお風呂

以下の注意点を守って正しく風呂に浸かりましょう

  • 1. 風呂の設定温度は41度
  • 2. 風呂に浸かる時間は10分以内
  • 3. 入浴中は風呂の窓を少し開けて冷たい外気を頭部に浴びると良い
  • 4. ヒートショックを防ぐため脱衣所、浴室内の温度に気温差をあまり作らないよう心がける
  • 5. 家族に声をかけてから入浴する
  • 6. 風呂に入る前は水分補給を
  • 7. 酒を飲んだ後、疲れ過ぎている時は入浴しないでシャワーで済ませる
  • 8. 風呂のウトウトは脳の酸欠による失神寸前だと理解する

以上8項目をしっかり守り、正しく入浴して有効活用しましょう。

カトキチでした。

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