梅雨時期の眠気と喘息と気圧の関係

梅雨時期の眠気と喘息と気圧の関係

本格的な梅雨が始まり、雨が毎日シトシト…。なんだか憂鬱になり生あくびが止まらない。仕事が身に入らない。咳がコンコン止まらない。
そんな相談をここのところよく受けます。昼間の眠気は色々な要素がありますけど、とりわけこの時期に多い原因を少しあげてみましょう。
そして梅雨時期に決まって咳をコンコンする、いわゆる梅雨喘息も眠気の原因と共通点がある事をお話します。昼間の眠気や梅雨喘息に困っている方は参考にしてみてください。

生あくびが止まらないのは酸欠が原因?

快適な春が過ぎて梅雨が始まり、これから本格的な夏を迎えようとしています。日中は気温もあがり暑い日も増えてきました。そうなるとまず体力が奪われやすくなりますよね。熱が身体に及ぼす悪影響というのは大きなもので、人は平熱を保つために身体に入ってきた熱を血行をグルグル回し汗をかいて一生懸命体外に捨てようとします。

梅雨時期の眠気と喘息と気圧の関係

そのエネルギー使用量でガス欠になってしまい夏は体力を奪われやすいというわけです。「あくび」というのは眠さのサインと言われていますが、実は「酸素を一気に摂りこみ疲労回復を促す反応」と言われています。

つまり昼から生あくびが止まらないという方は、脳を含め身体が酸欠状態にあるということなんです。酸欠状態になれば季節問わずいつだって眠気から解放されないものですが、とりわけこの季節だけそうなるという方にはどういった原因が働いているのでしょうか。次にみていきましょう。

梅雨時期が身体に及ぼす影響

1.低気圧の影響
雨がシトシト降るこの季節は日本列島が低気圧に包まれます。気圧が低くなると身体は膨張気味になり不調を訴える方が多くなります。解り易く言うと菓子パンを持って山や飛行機に乗った時、袋がパンパンに膨らみますよね?あれが膨張です。
私達の身体も菓子パンのような影響を少なからずも受けています。私達の呼吸を司る大切な器官“肺”はそもそも風船のような組織。空気が入ると大きく膨らみ、吐くと絞られます。実は肺も菓子パンの袋ように低気圧時は膨らむ傾向にあり、ガスの換気率が低下してしまうわけです。ガスの換気率が低下すれば酸素摂取量も低下し身体に“酸欠”状態を起こします。

2.湿度
湿度が増える梅雨時期は、熱中症患者が増え出します。昨今の猛暑の影響で毎年5万人を越える方が熱中症に悩まされています。体内と体外の熱交換は、湿度の差が大きい方が効率いいもの。汗をかいた後に外気が乾燥していればすぐに蒸発して体温調節しやすいものですが、湿度が高いとなかなか汗が蒸発してくれず体温を奪う事ができません。洗濯物が乾きづらいのもこの事からです。
体内の熱が処理しづらければ当然“熱中症”に侵されやすくなります。体内に熱がこもると酸素は著しく消費され“酸欠状態”に陥ります。

3.熱
外気温が上昇し始めるこの季節。季節の変わり目は体調を崩しやすいとはよく言ったもので、温度上昇に身体がついてこないと体外への熱の放散が整わずうつ熱(体内に熱がこもる)してしまい、湿度も相まって熱中症などの不調に悩まされます。

最近「健康のため体温をあげる」ことに躍起になってる方達をよく見ますが、人間は恒温動物ですので36.5℃前後の平熱以上に熱をあげる様な事をすると、1℃の温度上昇で13%も代謝速度が上がってしまいますから、心拍数増加、呼吸数の増加、全身倦怠感、消化機能低下…等々が起きてあまり良い事はありません。

低体温になってしまった人が通常体温に戻すためなら解りますが、通常体温の人が体温を上昇させようとするのは疲れるだけですので思い直したほうが良いでしょう。熱がこもれば酸素消費量があがって酸欠状態になり眠気を起こしたり肺に負担をかけ喘息発作を起こします。

梅雨の眠気も喘息発作も気圧と熱が影響している

梅雨時期の眠気と喘息と気圧の関係

さて、ここまで“梅雨”という季節が気圧による“身体の膨張”や熱による“体内酸欠”を起こしやすい事を学んできました。

酸欠を起こせば脳のエネルギーが足りずに“眠気”を誘発しますし、肺の膨張によるガス交換率が下がれば熱が蓄積し“喘息発作”が起きます。

脳は5分も酸素供給を絶てば再生不可能になる“酸素貪食器官”ですから、酸欠になれば昼間に眠気が起きたり意識がはっきりせず仕事効率が下がるのも理解できましょう。つまり、これらを解消するには梅雨時期に負けない身体を作り酸欠状態を防止する対策を講じていけば乗り越えられそうです。

梅雨喘息はダニ、カビにも要注意!

梅雨喘息は気圧の影響も大きいですが、湿度によってダニやカビの繁殖が多くなる事にも注意が必要です。ダニやカビは湿度が60%以上になると繁殖が多くなり、体内に入ると喘息をはじめアレルギー発作を起こしてしまいます。
毎年の梅雨喘息に悩む方は空気清浄機でハウスダストの対策、室内や寝具を清潔に保つ、除湿機などで湿度を調整することが肝要となります。

梅雨の眠気や喘息の対策法

梅雨時期の眠気と喘息と気圧の関係

それではカトセイ式酸欠防止対策を学んでいきましょう。正しく学んで梅雨の不調を乗り越えて下さい。

1.眠気には頭部冷却法が効く
脳は酸素消費がとても多い器官です。それは熱を多く産生する器官でありながら熱に弱い器官でもあるからです。外からも脳の除熱を助ける事で酸素消費量を抑える事が出来ます。身近なもので効率よく頭部を冷却できるものといえば…氷枕があります。夜お休みになる時に氷枕で休むようにすると翌日スッキリしますよ。また、当院ではより効率よく熱をとるためにクライオサーミアという医療機器を設備してあります。氷枕だけでは症状が改善しない、またより早く症状を改善したい方にお勧めです。アイスノンや冷えピタなどでは代用できませんのでご注意ください

2.深呼吸と運動で肺活量を改善
梅雨時期はガス交換がうまくいかない事で酸欠状態になる事を学びました。ならば酸素摂取量を意識的に増やす事で対応しましょう。すぐに出来る事は「深呼吸」です。深い呼吸を心がける事で酸素摂取量があがります。また横隔膜を鍛える事が出来るので肺活量があがり疲れづらい身体になります。またウォーキングなどの有酸素運動でさらに身体を強くする事が出来ます。

3.梅雨喘息には清潔、除湿でハウスダスト対策
梅雨喘息は気圧の影響もありますがダニやカビの繁殖も影響しています。室内や寝具を清潔に保ち、60%未満に湿度を調整して繁殖を防ぐよう心がけましょう。

4.風呂やプールで低気圧対策
低気圧になると身体が膨張して酸欠状態になりやすい。ならば“水圧”でこの膨張を抑えてあげると良いでしょう。大きめの風呂、あるいはプールなどに浸かって身体に水圧をかけ膨張を防いであげましょう。風呂の場合は長湯して湯あたりしないよう注意してください。また当院に設備してある酸素カプセルが有効です。横たわるだけで1.3気圧の圧力を全身にかけ、酸素供給を促す事が出来る医療機器です。まさに梅雨時期にうってつけのマシンです。

5.口呼吸は徹底改善
眠気にも喘息にも口呼吸はとても悪影響です。酸素摂取量を減らし口腔内乾燥から免疫を低下させ咳のきっかけを作ります。口を閉じて鼻呼吸を意識してください。またタバコを吸う人は強制的な口呼吸になります。タバコが含む有害物質も同時に入ってきますので、この時期の喘息や眠気に苦しんでいるなら止めた方が得策ですよ。
学んだら即実践。快適に梅雨時期を乗り越えていきましょう。カトキチでした。

編集後記
低気圧の古傷の痛みもアレが関係していた??
梅雨の不調は色々な症状がありますね。眠気やぜん息も低気圧による身体の膨張が影響していることを述べました。
では古傷が痛むという方は何が影響しているのでしょうか。実はこれも膨張が影響していそうです。古傷は完全に閉鎖することなく落ち着いている事があります。それが膨張によって膨らむものですから傷口が開いて痛みがぶり返すんですよね。
ですからこの対抗策もプールなどの水圧によって抑える事、アイシングで局所の圧を抜く事などで対応します。毎年この時期が憂うつな方は、今回のことを勉強して快適に乗り越えてみて下さい。