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スポーツと生理歩行の違い

当院では、正しい歩き方“生理歩行”を指導しています。私、カトキチは生理歩行指導者の資格があるのです。障害した体を回復させるのに、当院では“歩行は欠かせないもの”と位置付けています。そこでよくある質問なのですが「スポーツでは代用になりませんか?」と聞かれます。スポーツは運動能力を磨いていくものですが、身体を回復させる意味合いとは違うものです。今回はそのことについて触れていきたいと思います。

そもそも歩行とは

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歩行とはそもそもなんでしょうか。人の二足歩行とは“人類が人類たる所以”です。

歩くからこそヒトなわけです。私達が人類になるまでは、最初の祖先である魚の時代から、手足をはやして陸上に上がり、四足動物になり、猿人類になり、ようやく人類にまで至ります。
生息する環境に合わせて体を進化させ、二足歩行を獲得し、両手を自由に使うようになり、40億年もの歳月をかけて今の人類の形に発展していきました。

つまり、人の形は歩行によって作られたのであり、血液循環から内臓の動き、骨格構造すべてが歩行と連動して作られているのです。

スポーツとは何か

スポーツとは何でしょうか。スポーツは、元をたどれば人間が作った遊びです。それが体系化されルールを設け色々な分野に発展していきました。一見、スポーツと聞くと健康的なイメージが湧きます。しかし、当院にくる患者さんはスポーツマンばかりです笑。スポーツは、変則的な動きが多く、真剣にやるほど身体に負担がかかります。つまり、競技に勝つためや、特殊な運動能力を磨くためにスポーツをするのであれば別ですが、障害した身体を回復させるためにスポーツを選択するというのは話が別になります。

体に備わっている記憶をたどり本来の状態へ

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壊れた体は、どのようにして回復していくのでしょうか。安静にすれば治るのでしょうか。例えば骨折をしてギブスで固められた足は、わずかな期間でも驚くほどやせ細ります。だからといってむやみに動かすと再受傷してしまいます。
足が折れたのであれば、最低限の固定に止め、足の形を作ってきた力をかけていくことが必要になります。

人間の足の形は歩行によって作られたもの。自分の体重で自分のスピードで歩く事で、絶妙な力が障害した足に加わり、細胞の記憶がよみがえり元の形を再形成していきます。
骨折に止まらず、この事はすべての障害に言える事。腰を痛めたとしても歩行することで本来の状態に戻っていきますし、肩を痛めたとしても歩いて腕をリズミカルに振る事で良い具合に治まっていくのです。

体のどんな場所も歩行によって作られてきた訳ですから、障害した部分を再形成するのに歩行は欠かせない運動となります。

健康にいいと言われる体操はどうなのでしょうか?

マラソン、ヨガ、エアロビクス、ストレッチ体操などの“健康に良い”とされる運動はどうでしょうか。もちろんこのなかには取り入れる事で、体をより良い状態に導く内容もあります。しかし、これらの運動単体だけでは不十分です。やはり
があって、さらにプラスαでこれらの運動を取り入れる事が原則であることを忘れないでください。
歩行は人の体を正常に保つための運動であり、障害した体を元に戻すための運動でもあります。
しっかりした体があって、初めて体操やスポーツが出来るというもの。視点を変えれば右の図のようになります。

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●体を形作る、正常を維持することが歩行
・・・最下層土台(歩行そのもの)
●体の柔らかさを出す、基礎体力を鍛える
・・・中間層(ストレッチ、エアロビ、ヨガetc)
●色々な競技、スポーツを楽しむ
・・・最上層(野球、サッカー、テニスetc)

心肺機能の向上や、基礎体力を鍛えるにも、体の土台にあたる基礎構造が出来ていなければ成し遂げられません。ましてや、土台、中間部の基礎体力が不安定のまま、スポーツばかりやっていれば怪我が絶えないことでしょう。逆に、土台をしっかりと作っていれば、体の受け幅が大きくなり色々な可能性を持ちうる人間になります。

正しく歩く事で、早期に回復。また正しく理解する事で基礎を強くし、しなやかな身体を作る。
歩行は人にとって生命活動そのもの。生命活動とは空気を吸う、水を飲むと同等ということです。毎日の生活に、自然と歩行が組み込まれていくよう願っています。

カトキチでした。

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加藤整骨院