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院長コラムcolumn

重力と老化について

  • コンディショニング
  • 2015.04.13

加藤整骨院は今年で開業10年を迎えました。本日まで約3800人の患者さんを診てきました。老若男女問わず色々な方が来院するなかで、よく解ったことがあります。それが今回のテーマ「重力と老化」の関係です。

同じ70代、80代、90代のなかでも、ピンピンしている人もいれば待合室から両手を引いて診察室まで移動する方もいます。いったいこの差はなんなんだろうかと10年間考え続けてきました。今回はその事について話していきたいと思います。

生と死について

重力と老化について

生きる事を、重力を起点として考えました。

子供が跳ねまわって遊ぶ。高重量のウエイトリフティングをこなす。高齢でもエベレスト登頂を達成する。
これらの生命力がある姿は、言いかえると重力の中で自分を自由に動かせる力を持っている、重力に対して抵抗値が沢山ある状態です。

次に同じ視点で死を考えてみましょう。死は重力に対して完全に抵抗値を失った姿です。道端で息絶えたら、自分の身体は微生物に分解され、草木の養分となり、また一部は大気になり、地球全体に還っていきます。

つまり生物が生きている姿は自分の体が地球全体に還らない様、重力に抵抗し続けている姿であって、死とは完全に重力に屈服し自分が全体に還ることと言っても良いでしょう。

老化、衰えるとは何か

それでは老化、あるいは衰えるとは何かを考えてみましょう。重力に抵抗し躍動感のある姿が“生”重力に完全に屈服した姿が“死”であるなら、老化は“重力に対して抵抗値を失っていく姿”と言えます。

それは全体的にも部分的にも言える事です。例えば足を骨折してギプスで長期固定した後、左右を比べると極端にやせ細る姿は皆さん想像できますね。筋力も低下し関節可動域も乏しくなり、機能的に低下した状態です。
言い方を変えれば“部分的に老化した状態”と言えます。そのまま放っておけば、血行が途絶え足は腐り部分的に地球全体へ還っていきます。

しかし、失った機能を取り戻そうと一生懸命トレーニングすれば元の状態に戻ります。トレーニングとは基本的に重力の抵抗値をあげるという事です。

これを全身状況に置き換えたら、いわゆる「身体を動かさない、運動しない」という状態になります。運動しなければ全身が重力抵抗値を失っていき、最終的には「自立歩行不能」なまでに陥り、それでも動かなければ死が待っています。

しかし途中で気づいて一生懸命運動を始めればお歳を召していたとしても、その歳相応に賦活され元気を取り戻していきます。

老化、衰えるとは何か

昨年経験した悔しい思い

その概念に確信を持ってからは、これらの理由で体調を崩された方々にはカトセイ式トレーニングをどんどんやってもらうようにしてきました。患者さんの声にあるように、明日手術を控えていた方、両手杖でないと歩けなかった方などが奇跡的に回復したこともありました。

中には若い時に楽しんでいたテニスを再開し、生きる楽しさを思いだしたと言って頂いたり、両肩の機能不全を改善した結果、孫を心おきなく抱っこできるようになったとお手紙を貰った事もあります。

また、二足歩行は全身の血流やホルモン代謝等を理想的な状態に維持するのに必要な運動です。代謝が正常に営む事で筋トレの成果が上がったり、脂肪代謝を活性化したりすることが出来るわけです。痩せる痩せないに関わらず歩行は健康維持のために必要な運動です。出来るだけ毎日30分ぐらいの連続歩行時間を設け実践していけるようにしましょう。

※すべて患者さんの声に収録されています。お待ちの間にご覧ください。

そんな中、昨年通われていた80代の男性がいました。
初めは自立歩行困難。奥様の解除が無いと歩けなかった状況でした。

約半年間当院に通院して、やがて自分で歩行する事が可能になりトイレなど身の回りの事も出来るようになって、経過順調と判子を押していました。お話もよくするようになっていたぐらいです。

それまで一週間ペースで来院していたんですけど、夏頃に、嵐が多かったり奥様の事情で来れなかったりして四週間通院が空きました。すると奥様が慌てた様子で「また自分で歩けなくなった」と報告を受けました。

「この四週間、教えた体操や歩行は実践していましたか?」と問うと、案の定やっていなかったとの事です。元々運動が嫌いな御主人でしたから現在に至る訳ですので、監督の目が届かなくなるといわゆるサボり癖が出てしまったんですね。

奥様も良くなってきたことに安心してあまり目をかけないようになっていったとの事でした。

一度立ち上がっていったのに、再び歩けなくなった時のショックは相当に大きかったのでしょう。また頑張っていこうと励ましたのですが声届かず治療を断念。
私も悔しい思いをしました。今は老人ホームで要介護と聞いています。この経験から、重力と老化の関係について改めて痛感したと供に、少々強めに養生の大切さを説くようにしています。

元気なお年寄りから力をもらう!

この方を知っていますか?金澤利翼さん御歳78歳です。広島の方なので広島出身の方は御存じなのでは。

元気なお年寄りから力をもらう!

しかしとても78歳の身体とは思えません。ボディービルトレーニングと言えばいわゆる重力抵抗運動です。そしてこの方がそれを極めた姿ですよね。

カッコいいなあ。同年代の女性に相当おモテになるそうですよ。

ちなみに食べてるものは肉、魚を一切食べない“純日本食”のみで身体を作り上げるというこだわりがあるそうです。

私は何もここまでになれって言ってるわけではありません。先日80歳でエベレスト登頂を果たした三浦雄一郎さんなども例に、歳だからと諦める必要はなく、回復に限界はないということが言いたいのです。
※三浦さんは過去に心臓手術をしています。

「回復に限界はない。自分はきっと良くなる。」そう信じてトレーニングを続けていきましょう。以前のように自力で歩いて、身の回りの事は生涯自分でこなしたいと誰もが思っているはずです。もちろん私もそうであってほしいと願っています。

やはり基本は二足歩行

人間が人間たる所以は直立二足歩行です。基本的に人は二足で歩く事で身体機能が正常に動いていきます。脳、心臓、消化、泌尿器機能すべてが歩行と関わり合います。もちろん歩き続けることで必要な重力抵抗値も上がっていきます。

いきなりボディービルトレーニングをして金澤さんのようになれるわけではなく、物には順序があるように、すべての土台である直立二足歩行が出来るようになることが先決です。これを当面の目標にしましょう。
それから金澤さんのようになりたいと言うのであれば、トレーニング方法も教えることができますが、まあそこまでなりたい人は少ないでしょうね笑。

まずは毎日少しでも歩く事を意識してください。包丁も訓練しなければ上手に使えない様に、歩行も歩かなければ上手に歩けません。一歩一歩を大切に歩いてまいりましょう。

患者さんの“良くなりたい”と思う情熱が続く限り、加藤整骨院はとことんお付き合いいたします。
時には厳しくご指導させていただくこともありますが、これも良くなってもらいたいという愛情と思いご容赦ください。

「もう大丈夫。」そう思える日が来るまで、私達と一緒に頑張っていきましょう。

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